米Facebookは9日(現地時間)、マルチプラットフォーム対応の独自のアプリストア「App Center」を発表した。Facebook関連のWebアプリのほかiOSアプリ、Androidアプリを販売する。 このアプリストアはFacebook独自のものだが、iOSやAndroidのアプリを購入しようとするとそれぞれのストアに接続される仕組み。したがってアップルやGoogleのストアと競合するものではない。ユーザーはさまざまなプラットフォームのアプリを一つの窓口で検索したり、購入することができるのがメリットとなる。 Facebook関連のWebアプリについては、これまでは課金するシステムがなかったため、アプリ作者が収入を得るにはアプリを無料配布してアプリ内で課金するしかなかった。しかし、このストアのオープンにより、アプリそのものを有料で販売することが可能になった。 また、このストアではFacebookの友達が使っているアプリや評価の高いアプリが画面に表示される。ユーザーはiTunesやGoogle Playのランキングとは別の評価基準でアプリを選ぶことが可能になる。 アプリストアについては、アマゾンがAndroidアプリについて、独自の審査をパスしたものだけを、独自の価格で販売するストアを運営している。アマゾンやFacebookのこうした新しいアプリの販売方法が成功するか注目される。