西日本鉄道とエムシードゥコーは、両社が2006年から整備を進めてきた広告付きバス停留所上屋(バステラス)において、ソフトバンクモバイルが「ソフトバンクWi-Fiスポット」を設置し、23日から福岡市内10ヵ所のバス停で実証実験を開始すると発表した。 実証実験は約5ヵ月間を予定しており、この間、ユーザーの利用状況等を検証した上で、9月以降、福岡市内のバステラスに同サービスを順次拡大する予定とのこと。これまで、他都市のバス車内やバス停標柱でWi-Fiサービスが導入された事例はあったが、バステラスへの導入は日本初の試みとなるという。 両社は、「バスの待合空間」という従来機能に、「道路上における公共インフラ」機能を付加することで、バス停の利便性・サービス機能の向上を図るとともに、福岡都心部のさらなる魅力向上に貢献できれば、としている。 福岡市では、2006年11月からバステラスの設置を開始し、現在市内に110基が整備済みとなっている。バステラスの製造、設置、維持管理に関する全費用は、バステラスに添加する広告の広告料収入でまかなっており、今回導入するWi-Fiサービス開始の告知ポスターによる広告料収入も、今後のバステラス整備費用に充てていくとのことだ。