日本電気(NEC)とオリックスは1日、「蓄電池を用いた分散型エネルギー管理・制御システムの技術開発および実証事業」を、東北の被災地3県(岩手、宮城、福島)で共同で行うことを発表した。 本実証事業では、クラウド型リモート管理・制御システム上のデマンドレスポンス(需要応答)機能と連携し、複数の蓄電池をリモート管理・制御することで、エネルギー需給の最適化を実証する。リチウムイオン2次電池を用いた中型蓄電システムの試作とそれを用いた分散型エネルギー管理・制御システムを開発し、東北地区の店舗(スポーツ用品店、飲食チェーン、スーパーマーケットなど)や中小規模ビルへの太陽光発電システムと小型/中型蓄電システムの分散導入を行う。 NECは、自動車用途で必要とされる高効率な充放電特性、安全性、長寿命を実現するリチウムイオン電池技術を有しており、大型ラミネートタイプのマンガン系リチウムイオン電池を世界で初めて商品化している。一方オリックスは、ESCO事業、太陽光発電システムの販売、電力小売事業や電力一括購入サービスなどの電力関連ビジネス、廃棄物処理施設の運営など、環境・エネルギー分野においてさまざまな事業を展開している。 両社は今後、本実証実験を進めるとともに、実験終了後には、製品化やビジネス展開の可能性を探り、蓄電池を使ったピークカットやデマンドレスポンスによる電気料金の低減および、太陽光発電システムと蓄電池を連携したエネルギーの地産地消に向けた貢献を進めるとしている。 本実証事業は、両社が、経済産業省の「2011年度補正予算IT融合による新産業創出のための研究開発事業」(産学官IT融合コンソーシアム拠点の整備)の委託先として採択されたもの。本実証事業の実施期間は、2012年3月1日から2013年3月31日まで。
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