富士通は27日、企業におけるビッグデータ活用を支援するソフトウェア「Interstage Big Data Parallel Processing Server(インターステージ ビッグデータ パラレル プロセッシング サーバ)V1.0」を新たに開発したことを発表した。同日より販売を開始する。 同ソフトは、ビッグデータの並列分散処理を行うオープンソースソフトウェア(OSS)「Apache Hadoop」に、独自の分散ファイルシステムを搭載することで、信頼性と処理性能を大幅に向上させ、かつ短時間でのシステム導入を可能にした製品となっている。「Apache Hadoop」標準のファイルシステムである「HDFS(Hadoop Distributed File System)」に加え、企業の基幹システムで実績のある富士通独自の分散ファイルシステムを搭載してたことで、高信頼・高性能を実現した。 また独自の分散ファイルシステムにより、ストレージシステムと組み合わせてデータの信頼性を高めるとともに、「Apache Hadoop」の単一障害点を、クラスタ技術を用いたマスターサーバの二重化運用で解消した。一方でHadoopの処理サーバへのデータ転送は不要で、ストレージシステムに格納したデータに直接アクセスして処理できるため、処理時間が大幅に短縮された。ファイルシステムとのインターフェイスは、HDFS互換インターフェイスに加え、Linux標準インターフェイスをサポートしている。価格はプロセッサライセンスで60万円より。