米NASAは26日(現地時間)、ケプラー宇宙望遠鏡が新たに11の惑星系とそこにある合計26個の惑星を発見したと発表した。 ケプラー宇宙望遠鏡は太陽系外の惑星を探査するために2009年に打ち上げられた。運用開始以来、目覚しい成果を挙げており、2010年に5個の惑星を発見したのを皮切りに発見を続け、2011年12月には初めて地球サイズの惑星を発見した。これまでに60個もの惑星を発見し、宇宙には太陽系のような惑星系は少ないとする従来の宇宙観を覆した。 今回新たに発見された26個の惑星はいずれも恒星に非常に近い軌道にあるため、高温で生命の存在する可能性は少ない。しかし、宇宙には惑星が非常に数多くあるとする新しい宇宙観をさらに確固たるものにする発見といえる。 ケプラー計画のプログラムオフィサーであるダグ・ハジンス氏は「ケプラー計画以前、宇宙全体にある太陽系外惑星はせいぜい500個程度だと考えられていた。わずか2年でケプラーは惑星60個と、未確認の惑星候補2300個以上を発見した」と述べている。