NASAは9日(現地時間)、SpaceX社の商業軌道輸送サービスのデモンストレーション飛行が2012年2月7日に行われると発表した。 スペースシャトルの退役にともない、NASAでは国際宇宙ステーション(ISS)への物資輸送を民間企業に委託するための商業軌道輸送サービスを計画している。今回のSpaceX社のデモンストレーション飛行はこの計画の一部で、同社の開発したドラゴン宇宙船を打ち上げる。NASAの副長官であるウィリアムゲルステンマイアー氏は、「我々はISSのために商業貨物輸送の新しい時代を切り開く」と述べた。 ドラゴン宇宙船は商業軌道輸送サービスのために設計された宇宙船で、完全再利用2段ロケットであるファルコン9によって打ち上げられる。全高3メートルほどの大きさで、6トン程度の貨物を輸送できる。また、JAXのHTVとは違い、大気圏に再突入して地球に帰還することができる。すでに地球周回軌道を回って太平洋に着水するという、民間企業では初の快挙も成功している。今回の飛行では実際にISSにランデブーし、より実際のミッションに近い飛行をする予定だ。