デジタルガレージは18日、スタートアップ企業のインキュベーション(育成)事業を本格開始したことを発表した。第1弾として、アジャイル開発とリーンスタートアップで著名な、Pivotal Labsシンガポール社と米EdgeCase社を買収すると発表した。 Pivotal Labs シンガポール社は、Twitter社、Salesforce.com社、Groupon社などの顧客を持つ米国Pivotal Labs 社のアジア拠点。EdgeCase社は、Ruby on Railsを始めとしたプログラミング言語でのソフトウェア開発や、トレーニング・コンサルティングを得意とする企業。デジタルガレージは、Pivotal Labsシンガポール社の親会社である米Pivotal Labs社およびEdgeCase社、並びに同社経営陣とそれぞれ合意したとしている。 買収は米国で設立したDigital Garage US社の完全子会社である米New Context社を通して行われる。今後New Contextはインキュベーション機能を担う戦略会社として、グローバルな視野で事業を拡大させていく予定。New Contextでは、これまでアウトソーシングだけを担ってきた複数ソフトウェア開発会社をネットワークし、デジタルガレージのインキュベーションノウハウを付加することにより新たな付加価値を生み出すのが狙いとのこと。 なお「アジャイル開発」は、ソフトウェアの開発と検証を週単位で繰り返すことで、開発効率を高める手法。「リーンスタートアップ」は、アジャイル開発に顧客からのフィードバックを組み込むことで、顧客を開発することを特徴としたサービスの開発手法となる。