米ヤフーは17日(現地時間)、共同創業者の一人であるジェリー・ヤン氏が取締役を辞任したと発表した。 ジェリー・ヤン氏はデビット・ファイロ氏と共に1994年にヤフーを創業。ヤフーは検索エンジンの草分けとなり急成長、インターネット業界を象徴する成功例となった。しかし、Googleなど強力なライバルの出現もあって次第に経営が悪化。ヤン氏は2007年から2009年までCEOを務めたが、業績悪化に対する批判を受けて辞任に追い込まれている。 ヤフーはヤン氏の辞任後、後任にキャロル・バーツ氏をCEOとしたが、やはり経営立て直しは難航。バーツ氏は2011年9月に電撃的に解任され、しかもその後数カ月にわたってCEOが空席となる事態となっていた。今年に入ってすぐにペイパル社長のスコット・トンプソン氏をCEOとする人事を発表し、一連の混乱が収束したかに見えた矢先、今回のヤン氏辞任となった。 ヤン氏の辞任を受けて株価は上昇。また、これまでにも何度か話題となったヤフーの売却の可能性が高まったとの見方もある。