米NASAは彗星や小惑星からサンプルを採取するために新しく開発したハープーン(銛)のテスト映像を公開した。 彗星や小惑星のサンプルを地球に持ち帰るサンプルリターン計画は、日本のはやぶさが奇跡的な成功を収めたことから注目を集めている。はやぶさは小惑星表面に舞い上がったチリのように小さなサンプルを採取した。 NASAがテスト中のハープーンは四角い棒状のハープーンを超高速で打ち出し、彗星や小惑星に深く突き刺すというもの。表面ではなく内部のサンプルを採取することができる。 また、この方法では探査機本体が極めて難易度の高い彗星や小惑星への着陸をする必要がない。そのため着陸しやすい場所という制約を受けることなく、さまざまな場所のサンプルを採取することができる。 公開された映像には、西洋で大昔に狩猟などに使われたクロスボウにそっくりの装置でハープーンが打ち出されるテストの模様が収められている。