ホンダのカーナビゲーションシステムによる情報提供サービス「インターナビ」が、2011年グッドデザイン大賞を受賞した。インターナビが最終候補に残った審査団の選出理由は「会員の走行データを活用した最適ルート案内を2003年からホンダ独自の双方向通信型『インターナビ』として実施していた、その通行実績情報が東日本大震災の翌日から威力を発揮したことは記憶に新しい」。「ホンダは情報の正確さを求め、前日の24時間以内の情報のみを毎朝10時に更新するなど被災地に向かう人々へ提供し共有を続けました。その後、自動車各社もこれに追従し、情報を提供し始めます。独自に進めていた双方向通信型カーナビによる通行実績情報が大震災時に応用できると誰が予測したでしょうか。この実績をもとに世界の震災時に役立てられるように展開して頂きたい」などとした。また審査団は「企業努力と震災後のサービス提供に対して、担当した審査委員一同は最も高い評価をしました」としている。2011年のグッドデザイン賞には、3162件の応募があった。そのうち、1112件がグッドデザイン賞を受賞、大賞候補として6件が残った。大賞の選出方法は、グッドデザイン賞審査委員、グッドデザイン賞受賞者、および受賞展「GOOD DESIGN EXHIBITION 2011」来場者による投票を実施するというもの。得票総数が最多であったインターナビが大賞に選出された。