米IBMは現地時間25日、バージニア・M・ロメッティ氏をIBMの社長兼CEO(最高経営責任者)に指名したことを発表した。2012年1月1日付けでの就任となる。 ロメッティ氏は現在、営業部門、マーケティングおよび戦略を担当する上級副社長兼グループ・エクゼクティブを務めており、現・会長、社長兼CEOであるサミュエル・J・パルミサーノ氏は会長職に専念する。なお同日付けで、ロメッティ氏はIBMの取締役会のメンバーに就任する。 パルミサーノ会長は次のように語っています。「ジニー・ロメッティはこの10年の間に、IBMグローバル・ビジネス・サービス部門の設立から新興国市場の開拓まで、IBMの最も重要なビジネスをいくつも成功に導いてきました。彼女はひとりの最高に優秀な幹部以上の存在です。(中略)取締役会と私は、ジニーがIBMを次の100年に導く理想的なCEOであると合意しました」とのコメントを寄せている。 ロメッティ氏は、1981年にシステムエンジニアとしてIBMに入社。ノースウェスタン大学にてコンピューター科学と電気工学を学び、理学士号を取得している。一方パルミサーノ氏は、IBMを抜本的に変革、CEO在任中、IBMは過去最高業績を上げ、ワトソンをはじめとする画期的なイノベーションを実現している。