Duquは、感染したコンピュータからの情報を盗み出すキーロガーのコンポーネントを隠し持っているルートキットだ。G Data Softwareによれば、DuquはXP、Vista、7のWindows OSで動作するRAT(リモートアクセス機能を持つトロイの木馬)でネットワーク情報を盗み出すのが目的だという。Stuxnetのような、産業機器を統御するような仕組みは持っていないが、非常に似通っているために、「同じ犯人が、次の攻撃の下準備として、情報収集するため作成した」という見解もある。
G Data Softwareでは、産業設備を狙うマルウェアはこれからも増加するおそれがあり、その影響が関係機関ならびにその施設の近隣の人々、さらには個人や中小企業における個人情報や機密情にも及ぶと見ており、さらなる注意をするよう呼びかけている。