マイクロニクスは、疾病検査、治療モニタリング、血液検査のためのPoint of Care機器の開発や第三者向け開発受託事業を行う企業。「Point of Care診断」とは、患者の検体を専門の外部試験施設に送らずに、診療所や救急センター、病院内のベッドサイドなど患者の近くで検査結果を出し、迅速で正確な診断を可能とすること。マイクロニクスは、1996年の創業以来、「microfluidics(マイクロ流路)技術」を活用した検査機器開発を特異としており、米国内外の研究機関や医療機関との協業を通じ、遺伝子検査領域で数々の成果を上げているという。近年同社が注力している感染症を対象とするPoint of Care遺伝子検査機器の開発には、これらの経験が活かされているとのこと。
ソニーは、同社の買収により、ソニーにおける研究開発とPoint of Care診断機器の開発と事業化を加速するとしている。マイクロニクスはSCAの全額出資子会社となり、ソニーのライフサイエンス領域の研究開発部隊を始めとする関連部門と共同で、先端技術や新製品の開発を進める。
《冨岡晶》