日本マイクロソフトと富士通は25日、東日本大震災の被災地で保護された犬・猫などの動物の情報をクラウド基盤に集約するとともに公開可能な環境を提供し、元の飼い主との再会や、飼い主を失ったペットの新しい飼い主探しを支援する取り組みを開始した。 宮城県緊急災害時被災動物救援本部が保有する保護動物のデータ(保護された場所、個体の特徴、写真など)を、富士通のクラウド基盤から提供する「被災動物救護支援サービス」に集約し、さらに日本マイクロソフトがポータルサイトMSN上で公開している「MSNペットサーチ」とシステム連携させた。現在、宮城県の石巻動物救護センターなどで保護されている約50頭の動物の情報が公開されており、今後、順次掲載情報を充実させる予定。 「MSNペットサーチ」は、日本マイクロソフトが4月14日より運営開始したサービス。東日本大震災の影響によって飼い主と離れ離れになった動物の情報を、各動物保護団体より集約して公開することにより、元の飼い主との再会や、新しい飼い主探しを支援している。一方「被災動物救護支援サービス」は、富士通が宮城県獣医師会向けに、5月2日より提供提供したサービス。被災した動物の情報を独自のクラウド基盤に集約し、救援本部による公開を支援している。 「MSNペットサーチ」は日本マイクロソフトのクラウドサービス「Windows Azure」「被災動物救護支援サービス」は富士通のクラウドサービス「FGCP/S5」を基盤としており、今回、クラウド間のシステム連携を実現することで、保護動物の情報公開を可能とした。富士通のセキュア情報共有基盤技術による外部連携機能を用いることにより両社のシステム連携を短期間で実現したという。本システムの構築により、動物保護団体が持つ保護動物の情報をすばやく包括的に公開することが容易になったとのこと。 将来的には被災動物に限らず、飼い主を失った動物の情報を掲載することを検討しており、これらの情報を恒常的に集約・公開することにより、日本国内での保護動物の殺処分件数の低減に貢献することを目指すとしている。
【Interop Tokyo 2018】ネットワーク機器をクラウド管理!ディーリンクジャパンからIoT時代の新提案 2018年6月14日 ディーリンクジャパンは6月13日、幕張メッセで開催中の「Intero…