東京ケーブルネットワーク(TCN)は15日、東京エネシス、メディアキャストと連携し、“CATV-スマートグリッド”の確立を目指した消費電力量「見える化」実証実験を実施することを発表した。 次世代スマートグリッドにおいて、CATVネットワークを活用し、サービス提供地域でのマイクログリッドの構築手法や情報訴求の在り方等を検討するのが狙い。今回の「見える化」実験では、電力量のリアルタイム計測、計測データのクラウドサーバによる集積と管理、サーバの各種データ値のオンデマンドアクセス「見える化」のシステム・使い勝手・展開性などを中心に検証する。 電力量のリアルタイム計測は、東京エネシス社にて開発を進めてきましたワイヤレス電力量計をユーザの建物へ設置。電力量計で測定した消費電力量データは、TCNのケーブルインターネットやWiMAX無線IP網を通してクラウドの管理サーバにリアルタイムで集積、同時に、データを分析して管理・監視する。サーバにて管理されるデータは、ユーザーから遂次アクセスでき、PCやタブレットPC、スマートフォンによるオンデマンドの閲覧も可能。また、電力使用量が閾値を越えた際には、警報を指定メールアドレスに送信することもできる。さらに、メディアキャスト社が提供するCATVコミュニティチャンネルの地デジデータ放送内での閲覧と、Androidタブレット端末でのアプリケーション閲覧も実施する。