ホンダはインターナビのフローティングカーデーターを活用してGoogleマップおよびYahoo!地図へ被災地渋滞情報実績データを4月27日より提供開始した。震災発生からひと月半が経過し、被災地に必要とされているものは、“被災状況の情報”から“復興活動に必要な情報”へと変化している。インターナビ推進室の野川忠文氏は、「復興支援の車両が多数現場に入り、普段は混まない道路でも渋滞が発生することが予想されます。また、特定の道に交通が集中し、迂回ルートをとれば早く目的にたどり着けるケースもあります」。「さらに、一部の地域では路側機が壊れるなどしてVICS情報もないところもあるためフローティングカーデータの通行実績が重要になります。インターナビユーザーであればもちろんリアルタイムの交通情報が手に入りますが、GoogleやYahoo!を通じて全ての人に渋滞情報を活用してもらうという狙いです」特に朝6:00-10:00にかけては、渋滞が多く発生するということで、この4時間のうちに一度でも渋滞が発生した区間については表示を出しているという。もちろん提供費用の一切はホンダ持ちだ。「(データ提供にあたって)KML/KMZの調整に若干工数がかかりますが、技術的にゼロから取り組んだものではなくて、これまで提供してきた通行実績データで積み上げてきたノウハウをカタチを変えて出したというものです」(野川氏)。