普段は駅前から自宅までまっすぐに伸びている広い道路は、当然街灯がすべて消えており、飲食店の電気も消えている。信号も同様。コインパーキングも機能していない。横道はどこまでも暗く、歩いていくのには勇気がいる。文字通り真っ暗で、道路を通る車のライトだけで、わずかに周囲が明るくなる。
これから帰宅するサラリーマンや買い物途中の人たちだろうか、前方から時々歩いてくる人がいるが、自分の近くに来るまでその存在がわからない。歩道にはポールがたっているところがあるが、それも見えずぶつかりそうになる。自転車を止めて携帯で話している人がいたが、その自転車が見えずに、これにもぶつかりそうになる。驚いたことに、ライトをつけずに自転車に乗っている人もおり、非常に危険だ。
逆に感心だったのは、携帯用の点滅(点灯)ライトをぶら下げて歩いている人を意外と多く見かけたことだ。ドライバーだけでなく、自転車や他の歩行者に対しても自分の存在を示すことになり、非常に助かる。
駅には灯りがついており電車も入ってきていた。バスやタクシーが停車しており比較的明るいが、あくまでも明るいのはその周辺だけだ。駅周辺やメインの交差点では警察官が交通整理を行っていた。
計画停電が終了したのは21時少し前。これから計画停電を体験する人もいるかもしれないが、夜に出歩くのは好ましくない。歩く場合には、できれば懐中電灯や携帯用のライトを用意していただきたい。また、自転車に乗るのは危険だと感じた。自分がライトをつけていたとしても歩行者と衝突する可能性も高い。