日本書籍出版協会、日本雑誌協会、日本電子書籍出版社協会、デジタルコミック協議会は28日、中国の百度(バイドゥ)社に対して抗議声明を発表した。 4団体は、同社が提供しているインターネット検索サービスの一つ「Baidu ライブラリ」にて、明白な著作権侵害行為が横行。「文学・小説・書籍」カテゴリーで、漫画・コミック、小説等の作品を違法に複製したものがアップロードされているとし、この状況をバイドゥ社の重大な責任と指摘。利用規約では「権利侵害申告」でデータの削除などができるとしていながらも、利用ポイントを付与するなど積極的に投稿を促す一方、著作権侵害に対する実効性のある警告等は行われていないという。 4団体は、デジタル海賊版に利用される恐れがある配信事業者は、その防止策の構築や情報の開示に重大な責任があり、早急にデジタル海賊版に関する情報の開示と防止策の構築に着手するなど、責任ある対応を求めるとしている。