KDDI、KDDI研究所、シスコシステムズ合同会社は31日、急増する映像トラフィックに柔軟に対応するネットワークの構築および新たな映像配信ビジネス開発に取り組むため、2月1日~3月15日に共同技術トライアルを実施することを発表した。 スマートフォンやタブレット端末などの急速な伸び、Google TV、Apple TVなどによるTVとネットの融合など、さまざまな要因で映像トラフィックは急増している。シスコでは、2014年までに映像トラフィックの割合は世界のコンシューマIPトラフィックの91%以上になると予測しており、リッチメディアに最適化した次世代のIPネットワークとして「メディアネット」を提唱している。 今回、KDDIとKDDI研も加わり3社が協力、新映像配信ビジネス開発に向け、技術トライアルを共同で実施する。2月1日から3月15日まで、実際のユーザーの利用環境を想定し、東京および大阪で、今後普及が見込まれるAndroid OSのタブレット端末を使用して、テレビを見ながら関連情報、蓄積映像、ストリーミングなどをセカンドディスプレイ(PC、タブレットなど)で楽しむシーンを設定した技術トライアルとなっている。 このトライアルにより、コンテンツプロバイダから視聴者へ、より効果的に映像を配信する新たな映像ビジネスを検討するためのノウハウを蓄積、手法を確立するとともに、影響を検証する。なおコンテンツ配信システムとしてCisco CDS(Content Delivery System)、サーバプラットフォームにCisco UCS(Unified Computing System) を利用し、ビデオプラットフォームやポータル、トラフィックおよび視聴分析ツールなど複数の機器を組み合わせた環境を構築しているとのこと。