富士通は20日、データセンター内外のネットワークを監視するサービス管理ソフトウェア「ProactnesII SM(プロアクトネス ツー エスエム)V01」の販売を開始した。 「ProactnesII SM」は、クラウドサービスを提供する大規模なデータセンター内のネットワークや、クラウドサービスとその利用者をつなぐインターネットなどのネットワークに対し、通信レスポンスやデータ量(パケット)を監視・分析するソフト。これにより、クラウド・コンピューティングにおける障害発生個所の特定、トラブル予兆の検知を実現した。 「ProactnesII SM」では、仮想システムからの情報分析力と情報収集力を向上させることにより、仮想システムの障害予兆の検知から障害原因の絞込み、さらに障害解決までの一連の処理を実行する技術が活用されている。この技術は、2010年2月に富士通研究所が発表したクラウド・コンピューティングのための障害検出技術となっている。この技術は富士通の館林システムセンターでも活用されており、サービスレベル99.99%の安定稼働の監視に貢献しているという。 ネットワーク上の通信レスポンスを分析することで、障害発生個所が、データセンター内のネットワークと、クラウドサービスとその利用者をつなぐデータセンター外のネットワークのどちらにあるかをリアルタイムに判断。これにより、障害の原因追究が難しい通信トラブルを迅速に切り分け、障害発生時の早期復旧を可能にした。またデータセンター内のネットワークを流れるデータ量(パケット)と、仮想サーバ(仮想マシン)に割り当てられたCPU使用率の相関関係から、異常な動作をしている仮想サーバを割り出し、トラブルの予兆を検知する。さらに、ネットワーク機器の設定情報などから、利用者の仮想システムの構成を見える化する。 価格は可視化基本ライセンスが30万円から、サーバ構成情報収集基本ライセンスが15万円から、故障検知基本ライセンスが15万円から。2013年度末までにProactnesIIシリーズ、および関連ハードウェア、ソフトウェア、システム構築を含め250億円の販売を目指す。
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