富士通は30日、携帯電話として世界で初めて、健康管理機器とデジタル機器の相互接続規格である「コンティニュア」規格の認証を取得したことを発表した。 富士通は、「コンティニュア・ヘルス・アライアンス」の設計ガイドラインに準拠するデータ管理機能を搭載した、携帯電話の試作機を開発。これにより、コンティニュア規格に対応したBluetooth内蔵の健康管理機器を利用し、健康管理機器側で測定した体重や血圧のデータを簡単な操作で携帯電話機に蓄積することが可能とのこと。ネットワーク経由で提供しているコンティニュア対応の健康サービスやソリューションなどと連携することで、家庭や個人における健康管理の向上を図るのが狙い。 従来の健康機器では、健康機器メーカーの独自規格による接続が用いられていたが、富士通ではコンティニュア規格に対応した体重計と血圧計のフォーマットを解析することで、データの送受信に必要な健康機器専用プロファイル(HDP)への対応と、Bluetoothのバージョンを接続時にPINコードの入力操作を必要とするBluetooth Ver2.0から、セキュアシンプルペアリングで自動接続を可能としたBluetooth Ver2.1への対応を実現した。データ通信規格は血圧計通信規格(IEEE11073-10407 準拠)、体重計通信規格(IEEE11073-10415 準拠)となる。 今後、コンティニュア規格対応の携帯電話機にて、蓄積されたデータをネットワーク経由で専用サーバに転送することにより、クラウド型サービスと連携した多様な健康支援サービスが可能となる見込み。富士通では今後発売の携帯電話機に、この機能を順次搭載していく予定。なお試作機は、10月5日~9日に幕張メッセで開催される「CEATEC JAPAN 2010」の富士通ブースおよびデジタルヘルスケア・プラザにて、デモ展示される。
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