Windows系ソフトウェア開発会社のアンクは、コピペ判定支援ソフト「コピペルナー」のサーバー版となる「コピペルナー サーバー」を発表した。9月1日より販売を開始する。 「コピペルナー サーバー」は、レポートや論文などの電子文書を、インターネット上やサーバーに登録した他の電子文書と比較し、コピペ(コピー・アンド・ペースト)を調査・判定する、サーバーアプリケーション。コピペ判定支援ソフト「コピペルナー」が、クライアントPCにアプリケーションソフトウェアをインストールして利用する個人ツールであるのに対し、今回発売するコピペ判定支援システム「コピペルナー サーバー」は、学校などにサーバーを設置して利用するWebシステム(オンプレミスタイプ)となっている。 エンドユーザーは、Webブラウザから操作可能で、コピペ判定処理は、インターネット・提出レポート・文献集・過去課題に対して一括処理ができる。判定結果には、コピペ箇所が%表示され、直感的にコピペ箇所が判定できる。コピー元の文献を確認することもできる。あいまい検索に対応するほか、他のレポートシステム(LMS)との連携も可能。 コピペルナー サーバーには、「ベーシックタイプ」と「既存レポートシステム統合タイプ」の2種類があり、「ベーシックタイプ」では教職員がWebブラウザ上からコピペルナー サーバーにアクセスし、レポート課題と提出されたレポートを登録する。「既存レポートシステム統合タイプ」では教職員が、既存レポートシステムにレポート課題を登録し、学生が、既存レポートシステムにレポートを提出する。 動作OSはMicrosoft Windows 2008 Service Pack 2(32bit)で、価格は1ソケット(~1,000名)が税抜150万円より、年間ソフト保守料金が22万円より。 「コピペルナー」は、学生が論文などを作成する際、インターネットや知人の文章から不正な引用を行うことが社会問題となっていることから、金沢工業大学知的財産科学研究センター長の杉光一成教授がしくみを考案し、アンクが開発した製品。なお「コピペルナー サーバー」は独立したWebシステムとして運用することもできるが、コピペ判定モジュールを既存のレポートシステムと連携させて利用することも可能。