日本SGIは6日、サーバやストレージなどのシステム機器をコンテナに格納するモジュラー型データセンターシリーズ「SGI ICE Cube(アイスキューブ)」に新たにマルチベンダー対応の「ユニバーサルモデル」を追加、販売を開始した。 「ユニバーサルモデル」は、全長20フィート(約6メートル)あるいは40フィート(約12メートル)のコンテナに、最大46,080プロセッサーコア、あるいは最大29.8ペタバイト(PB)のストレージ容量を実現できるモジュラー型データセンター。SGI Altix ICE、Altix UV、Rackable、InfiniteStorageといったSGI製品の他、19インチの標準ラックに対応した他社製ラックマウントサーバおよびストレージを搭載できる。コンテナ内部に業界標準の19インチラックがあらかじめ統合された固定ラック型と、標準ラックをコンテナに搬入するロールイン型を用意。固定ラック型は高密度性に優れており、ロールイン型は既存のラックの再利用や他のデータセンターへの移動など移設する際に柔軟に対応できる。冷却方式は、コンテナの天井あるいはラック間に冷却水を送りシステムからの排熱を冷却する水冷式と、フィルターを用いて外気を冷却する空冷式を選択可能。コンテナの大きさ、ラックの数や設置方式、消費電力量により4機種をラインアップする。 また、SGIのラッカブル(Rackable)製品専用で既存の「デュアルローモデル」にも他社製品を搭載できるハイブリッド型2機種を新たに追加する。■「ユニバーサルモデル」一覧IC2008UA(20フィートコンテナ、ロールイン型、空冷式、最大16,896コア、最大7.9PB、35kW)IC4018UR(40フィートコンテナ、ロールイン型、水冷式、最大27,528コア、最大17.9PB、19kW)IC4016UP(40フィートコンテナ、固定ラック型、水冷式、最大46,080コア、最大23.8PB、45kW)IC4024UD(40フィートコンテナ、固定ラック型、水冷式、最大27,540コア、最大29.8PB、14.5kW)■新しい「デュアルローモデル」IC2010HY(20フィートコンテナ、ハイブリッド型、水冷式、最大15,072コア、最大6.6PB、45kW)IC4026HY(40フィートコンテナ、ハイブリッド型、水冷式、最大36,768コア、最大16.0PB、45kW)