日本SGIは1月8日、テキストや画像などの非構造化データを大量かつ効率的に格納できるオブジェクトストレージ製品「SGI OmniStor」の販売を開始した。 オブジェクトストレージは、ブロック単位、ファイル単位ではなく、データを「オブジェクト」単位で管理可能なストレージ。オブジェクト単位のデータ管理は、ファイル単位でデータを読み書きするNAS(Network Attached Storage)と比べ、メタデータをきめ細かく付与できる。また、階層構造ではなく、フラットな空間構造においてデータの位置を示すIDで管理するためデータサイズに制限がない。こういった特性から、更新頻度の少ない大規模データの管理に向いているという。 「SGI OmniStor」は、オブジェクトストレージ構築のための専用ソフトウェア(米Scality社の「Organic RING」)をSGIの高密度ストレージにあらかじめ組み込んで最適化したストレージアプライアンスとなっている。インターネットの標準的なアクセス方式であるHTTP(Hypertext Transfer Protocol)をベースにしたREST(REpresentational State Transfer)をアクセス方式として採用しているのも大きな特徴とのこと。 128ギガバイトのメモリと72台の4テラバイトSASドライブを搭載した高さ4Uのストレージノード3台とオブジェクトストレージ専用ソフトウェアを搭載した管理ノード1台のセットが最小構成単位となる。標準的な19インチラックに、最大で2.8ペタバイトのディスクが搭載可能。 参考価格は49,166,200円(デュアルサーバ、3筐体864TB、オブジェクトインターフェイスモデル)。クラウドサービス事業者やデータセンター事業者をはじめ、大規模な非構造化データの運用が想定される製造業やメディア/エンターテインメント企業、大学・官公庁の研究機関などへの販売を想定している。