日本電気(NEC)は1日、ユーザーがクラウドで利用するサービスやアプリケーションの種類に応じて、サーバなどのIT資源と通信経路などのネットワーク資源を、最適に構成し統合制御できる技術を、中央研究所において開発したことを発表した。 この技術は、米国Stanford大学が中心となり提唱している新世代ネットワーク向け技術「OpenFlow」を活用したもの。NECではOpenFlow技術を用いて、IT・ネットワークの統合制御を行う技術を開発し、制御サーバ(OpenFlowコントローラ)上で実現した。 現在のクラウドコンピューティングでは、個々のサービスやアプリケーションごとにITシステムやネットワークが構成され、最大動作時に合わせた資源を確保しているため、システムへの過剰投資が課題となっている。新技術は、サービスやアプリケーションの特徴に合わせた資源の最適な割り当てを可能とするもので、負荷変動時にもITシステムやネットワークの統合制御を行い、仮想ネットワークを自動的に構成、柔軟に再構成できる。構成した仮想ネットワークには、サーバなどのIT資源を割り当てると同時に、サーバの負荷分散を行えるよう、経路の混雑具合に応じてネットワークの構成を自動的に更新する。これにより、資源の最適配分を実現した。 NECでは本技術を利用し、広域に分散するIT・ネットワーク資源を最適に構成して、分散データセンターの実現を目指す。なお、本研究開発成果の一部は、2009年度総務省委託研究「セキュアクラウドネットワーキングの研究開発」によるもの。
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