日本ユニシスとインフォコムとインフォベックの3社は25日、インフォベックのWeb型ERPパッケージ「GRANDIT(グランディット)」をベースにインフォコムがクラウド型へサービス化した「GRANDIT for Cloud」の提供で協業を行うことを発表した。
協業第一弾として、日本ユニシスが保有するICTホスティング環境と連携したサービスを販売開始する。「GRANDIT for Cloud」は、既存パッケージ(「GRANDIT」)をクラウド型へサービス化し、特に商社、卸売業、情報通信、サービス業などの業種に特化した機能を実装している。業種別の標準業務フロー(流れ)に基づいたテンプレートを設定したことや、日本ユニシスのICTホスティングサービス環境を利用することで、ユーザーはサーバー構築や日々の運用保守作業から解放され、今までのような基幹業務システムを自社で保有し導入する場合に比べ、短期間で基幹業務システムの利用を開始できるとともに、初期費用や保守・管理費用(ランニングコスト)の総額が、自社保有する場合と比較して、約35%削減できるとのこと。また、サービス利用開始後に発生する「GRANDIT」のバージョンアップ、国際会計基準対応を含めた各種法改正についても対応する。
日本ユニシスは、2008年10月にiDC(Internet Data Center)を開設し、ICTホスティングサービスや各種ソリューションを順次SaaS化して提供しており、ユーザーの要望に合わせてリソースや機能を柔軟に組み合わせた環境をスピーディーに提供している。「GRANDIT for Cloud」は、このICTホスティングサービス環境を利用することで、24時間365日の保守とともに稼働させ利用型のサービスとして提供される。ユーザーは、サービスを短期間で利用開始でき、サーバー構築や日々のデータ維持メンテナンス作業から解放されるという。
今後、3社は、「GRANDIT for Cloud」を中核とし、日本ユニシスのSaaSのビジネス機会創出の場「ビジネスパーク」を通じて、本サービスのブランディング、マーケティング強化とインターネットサービス関連ビジネスの機会を創出していく予定とのこと。