日本医師会治験促進センターと日本電気(NEC)は19日、厚生労働科学研究「治験推進研究事業」の一環として治験の新統一書式入力支援システム「カット・ドゥ・スクエア」(愛称)を開発したことを発表した。また同日より治験促進センターでは、治験の関係者である製薬・医療機器企業、CRO(受託者)や医療機関、SMO(治験施設支援機関)などの治験関係者に向け、新システムによるサービス提供を開始した。 従来の統一書式入力支援システムは、治験促進センターのWebサイトから治験の関係者のパソコンにソフトウェアをインストールして入力作業を行っており、利用者(治験の関係者)にとっては、情報共有が行いにくく、作成した書式の管理に課題があった。新システムでは、登録をした組織の利用者が権限を与えられた治験に対し書式データを参照および入力する事が可能となっており、この書式データは、該当する治験にかかわるすべての利用者がネットワークを介して共通システムとして利用できる。また登録されたすべてのデータは、強固なセキュリティのもとで蓄積され、インターネットを介して該当する治験の関係者のみで共有できるとのこと。 このシステムは、治験事務の効率化や医療機関のネットワークの活用方策の検討など、厚生労働省の「新たな治験活性化5ヵ年計画」に基づき実現されたもの。必要な書式や登録データなど、治験にかかわる事務業務をWebサービスで共有できる、業界横断の情報共有基盤となるクラウド型サービスとなっている。治験促進センターとしては今後、治験の関係者へのシステム利用を促進し、国内治験の普及を見込んでいるという。
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