この「SUSEアプライアンスツールキット」は、アプライアンスを迅速かつ簡単に構築し、検証し、更新し、構成するためのツール群となる。開発者はSUSE Linux EnterpriseかopenSUSEかのいずれかを選択してアプライアンスを構築できる。物理/仮想/クラウドコンピューティング環境にまたがり、ソフトウェアアプライアンスの構築、検証、更新、構成が行える、業界でもっとも包括的で統合されたソリューションだという。
今回のツールキットには、ノベルのアプライアンス構築ソリューションであるSUSE Studioのオンサイト版「SUSE Studio Onsite」、SUSE Linux EnterpriseをWebベースで遠隔的に構成できるツール「WebYaST」、認証、権限管理、アクセス制御のツール「SUSE Lifecycle Management Server」などの管理ツールが含まれており、ISVや企業はソフトウェア開発期間、インストール時間、メンテナンスコストを削減できる。
なおツール群のベースとなったSUSEアプライアンスプログラムは、フルサポートを備えたソフトウェアアプライアンスをISVが構築、更新、構成、市場展開できるようにする包括的なプログラムだ。ノベルでは、SUSEアプライアンスプログラムを2009年7月に発表して以来、4,500社のISVがWebベースのアプライアンス構築ツールであるSUSE Studioに登録したとしている。SUSEアプライアンスプログラムの会員企業には、Adobe、Black Diamond Software、BitRock、GroundWork Open Source、IBM、Ingres、SEP、ROC Software、Zmandaなどが含まれる。
《冨岡晶》