FOE 2010は、光ファイバーや光通信に関する総合技術展示会だ。メタルケーブルから光ファイバーまで手掛けるフジクラでは、コネクタクリーナーと宅内配線を楽にする低摩擦ファイバーケーブルなどの展示をチェックしてみた。 まず、コネクタクリーナーはなんとなく体温計を思わせる外観で、先端にある半透明のキャップをはずして、FCコネクタなど光コネクタの接合断面の汚れをとってくれるツールだ。 クリーニングの方法は、このクリーナーの先端をコネクタに差し込むだけだ。押し込む動作で特殊なワイヤーが巻き取られ接合面をきれいにしてくれる。実際に断面チェッカーでみると、汚れがきれいになっていることが確認できる。 低摩擦のファイバーケーブルは、表面の素材の特殊加工が配管の中を通すときにすべりをよくしてくれて、曲がった配管や既設の配管でメタルケーブルや他のファイバーケーブルなどが通っていても簡単にケーブルの追加敷設ができるようになるというものだ。 既設管に新たに光ファイバーなどを通そうと思ったとき、途中のケーブルなどがじゃまをして押し込むだけでファイバーを通すことは困難なのだが、非常に軽く押しこむことができる。NTTでも同様なケーブルの展示、デモを行っていたが、集合住宅などで電話線の配管を利用して各部屋にFTTHを通そうという場合に、工事の簡略化、効率化の効果が高いそうだ。