インテルは8日、32nmプロセスルールを採用したデスクトップ/ノート向けの新CPU全17製品を発表。同日から発売を開始した。 インテルにとって、2010年は前世代のCoreマイクロアーキテクチャーからNehalemマイクロアーキテクチャーへの本格移行期にあたる。Nehalem採用のCPUは、2008年11月発売のデスクトップ向け「Bloomfield」(開発コード名。Core i7-9XXシリーズ)を皮切りに、2009年9月発売のデスクトップ向け「Lynnfield」(開発コード名。Core i7-8XXシリーズ、Core i5-750)、同月発売のノート向け「Clarksfield」(開発コード名。Core i7 -920XM/-820QM/-720QM)を既に発表済みだ。 これまでのNehalem採用CPUは45nmプロセスルールに基づいていたが、今回発表された製品は、Nehalemマイクロアーキテクチャーを微細化した32nmプロセスルールのWestmere(開発コード名)を採用する。 全製品がデュアルコアで、デスクトップ向けの開発コード名は「Clarkdale」、ノート向けの開発コード名は「Arrandale」。製品名一覧は、ClarkdaleがCore i5-670/-661/-660/-650、Core i3-540/-530。ArrandaleがCore i7-620M/-640LM/-620LM/-640UM/-620UM、Core i5-540M/-520M/-520UM/-430M、Core i3-350M/-330M。位置づけとして、Core i7をハイエンド、Core i5をスタンダード、Core i3を廉価版としている。 全てに共通する特長として、グラフィックス機能とメモリ・コントローラーをCPUに内蔵した2チップ構成を採用。Intel HD Graphicsと名づけられたグラフィックス部分には45nmプロセスを採用し、メモリはDDR3のデュアルチャンネルをサポート。 マルチタスクに効果を発揮するハイパースレッディング・テクノロジーを搭載し、1コアで2スレッド、2コアで4スレッドまでの処理を可能とした。また、Core i7とCore i5にはターボ・ブースト・テクノロジーを搭載。状況に応じて自動でオーバークロックを行なうことにより、より効率的で高速な作業をもたらすとうたう。加えてArrandaleではグラフィックス機能のIntel HD GraphicsにもDynamic Frequencyと呼ばれる自動オーバークロック機能が適用され、最大766MHzまでグラフィックスコアのクロックアップが可能となっている。 併せて対応するチップセット「5シリーズ」も発表され、こちらはデスクトップ向けがH57/H55/Q57(ソケットサポートはLGA 1156)、ノート向けがQM57/QS57/HM57/HM55となる。 各製品のおもな仕様は以下のとおり。●Clarkdale(デスクトップ向け)Core i5-670・動作周波数:3.46GHz・ターボ・ブースト時最高周波数:3.73GHz・3次キャッシュメモリ:4MB・コア数/スレッド数:2/4・対応メモリ:DDR3-1333・TDP(熱設計電力):73WCore i5-661・動作周波数:3.33GHz・ターボ・ブースト時最高周波数:3.6GHz・3次キャッシュメモリ:4MB・コア数/スレッド数:2/4・対応メモリ:DDR3-1333・TDP(熱設計電力):87WCore i5-660・動作周波数:3.33GHz・ターボ・ブースト時最高周波数:3.6GHz・3次キャッシュメモリ:4MB・コア数/スレッド数:2/4・対応メモリ:DDR3-1333・TDP(熱設計電力):73WCore i5-650・動作周波数:3.2GHz・ターボ・ブースト時最高周波数:3.46GHz・3次キャッシュメモリ:4MB・コア数/スレッド数:2/4・対応メモリ:DDR3-1333・TDP(熱設計電力):73WCore i3-540・動作周波数:3.06GHz・ターボ・ブースト・テクノロジー:非対応・3次キャッシュメモリ:4MB・コア数/スレッド数:2/4・対応メモリ:DDR3-1333・TDP(熱設計電力):73WCore i3-530・動作周波数:2.93GHz・ターボ・ブースト・テクノロジー:非対応・3次キャッシュメモリ:4MB・コア数/スレッド数:2/4・対応メモリ:DDR3-1333・TDP(熱設計電力):73W●Arrandale(ノート向け)Core i7-620M・動作周波数:2.66GHz・ターボ・ブースト時最高周波数:3.33GHz・3次キャッシュメモリ:4MB・コア数/スレッド数:2/4・対応メモリ:DDR3-1066・TDP(熱設計電力):35W・グラフィックスコア動作周波数(定格/最大):500MHz/766MHzCore i7-640LM・動作周波数:2.13GHz・ターボ・ブースト時最高周波数:2.93GHz・3次キャッシュメモリ:4MB・コア数/スレッド数:2/4・対応メモリ:DDR3-1066・TDP(熱設計電力):25W・グラフィックスコア動作周波数(定格/最大):266MHz/566MHzCore i7-620LM・動作周波数:2GHz・ターボ・ブースト時最高周波数:2.8GHz・3次キャッシュメモリ:4MB・コア数/スレッド数:2/4・対応メモリ:DDR3-1066・TDP(熱設計電力):25W・グラフィックスコア動作周波数(定格/最大):266MHz/566MHzCore i7-640UM・動作周波数:1.2GHz・ターボ・ブースト時最高周波数:2.26GHz・3次キャッシュメモリ:4MB・コア数/スレッド数:2/4・対応メモリ:DDR3-800・TDP(熱設計電力):18W・グラフィックスコア動作周波数(定格/最大):166MHz/500MHzCore i7-620UM・動作周波数:1.06GHz・ターボ・ブースト時最高周波数:2.13GHz・3次キャッシュメモリ:4MB・コア数/スレッド数:2/4・対応メモリ:DDR3-800・TDP(熱設計電力):18W・グラフィックスコア動作周波数(定格/最大):166MHz/500MHzCore i5-540M・動作周波数:2.53GHz・ターボ・ブースト時最高周波数:3.06GHz・3次キャッシュメモリ:3MB・コア数/スレッド数:2/4・対応メモリ:DDR3-1066・TDP(熱設計電力):35W・グラフィックスコア動作周波数(定格/最大):500MHz/766MHzCore i5-520M・動作周波数:2.4GHz・ターボ・ブースト時最高周波数:2.93GHz・3次キャッシュメモリ:3MB・コア数/スレッド数:2/4・対応メモリ:DDR3-1066・TDP(熱設計電力):35W・グラフィックスコア動作周波数(定格/最大):500MHz/766MHzCore i5-520UM・動作周波数:1.06GHz・ターボ・ブースト時最高周波数:1.86GHz・3次キャッシュメモリ:3MB・コア数/スレッド数:2/4・対応メモリ:DDR3-800・TDP(熱設計電力):18W・グラフィックスコア動作周波数(定格/最大):166MHz/500MHzCore i5-430M・動作周波数:2.26GHz・ターボ・ブースト時最高周波数:2.53GHz・3次キャッシュメモリ:3MB・コア数/スレッド数:2/4・対応メモリ:DDR3-1066・TDP(熱設計電力):35W・グラフィックスコア動作周波数(定格/最大):500MHz/766MHzCore i3-350M・動作周波数:2.26GHz・ターボ・ブースト・テクノロジー:非対応・3次キャッシュメモリ:3MB・コア数/スレッド数:2/4・対応メモリ:DDR3-1066・TDP(熱設計電力):35W・グラフィックスコア動作周波数(定格/最大):500MHz/667MHzCore i3-330M・動作周波数:2.13GHz・ターボ・ブースト・テクノロジー:非対応・3次キャッシュメモリ:3MB・コア数/スレッド数:2/4・対応メモリ:DDR3-1066・TDP(熱設計電力):35W・グラフィックスコア動作周波数(定格/最大):500MHz/667MHz