情報処理推進機構(IPA)は6日、2009年年間のコンピュータウイルスの届出状況をまとめた文書を公開した。 それによると、2009年の年間届出数は16,392件。2008年の21,591件から大幅に減少したという。これは2003年の17,425件にならぶものとのことで、ここ最近、大規模な感染拡大を引き起こす大量メール配信型ウイルスが出現していないことが理由ではないかと推測されている。 届出されたウイルスは125種類(2008年136種)で、そのうち2009年に初めて届出されたウイルスは9種類(2008年19種)。いずれも前年より減少した。届出ウイルスのうち、検出数の多い順は、W32/Netsky、W32/Downad、W32/Mydoomとなっている。とくに、USBメモリを介するW32/Downadは2009年4月に検出数が増加した。W32/Netskyは減少傾向にあるものの、シェア自体はトップのままで、依然として多くの届けが寄せられているとのこと。