【スピード速報】はhttp://speed.rbbtoday.com/の1週間分の計測データをもとに各種の統計データを速報でお伝えする。このサイトはIXに計測専用サーバを置き、月間計測数は数十万を超え、統計データとしても十分な精度と信頼性を持っている。 今回は今年最後の3連休のスピード傾向をお伝えする。今年は11月23日の勤労感謝の日が月曜日であったため、21日から23日までが3連休となった。そこで11月18日(水)〜24日(火)の全測定データを無条件に用いて、2時間を単位とする時間帯ごとの平均ダウンロード速度(ダウンレート)と平均アップロード速度(アップレート)を算出し、グラフ化した。 見てのとおり、この期間のダウンレートのピーク時間帯は連休中日の22日(日)の4〜5時台で50Mbps直前という記録的な高速であった。直前の2〜3時台が25.1Mbpsであり一気に倍増速したことになる。この急激な上下動の原因は特定できないが、過去のこのタイプの統計でも見られた「連休中に見られやすいダウンレートの特異な波形」の一例だと言えよう。なお、アップレートの最速は連休とは関係が薄い18日(水)の2〜3時台で40.2Mbps超の高速であった。 これに対して、速度の谷はダウンレート、アップレートともに連休明けの24日(火)16〜17時であった。第162回「台風直後にダウンロード速度が急降下、3連休直後にさらに急降下」や第160回「シルバーウィーク終了直後にアップ速度が急降下」でも速度の谷が連休終了後に現れており、どうやら「連休明けの恒例」となっているようだ。特にビジネス利用との関連が深いアップレートについては、11.8Mbpsと最速の4分の1近い低速になっていることから、インターネットのビジネス利用の集中が起こりやすいタイミングだったのではなかろうか。 なお、第162回のグラフには現れなかったが、、過去の「特異な速度傾向が現れやすい期間」の統計でしばしば見られた「速度変化が乏しい時間帯が続く現象」が今回ははっきりと確認されている。「!」で示した22日の8〜9時台から18〜19時台で、16.0Mbpsから17.9Mbpsの間でほとんど変化していない。この現象の発生理由は相変わらずわからないが、年末年始やゴールデンウィークなどの連休で生活リズムの変化が見られやすい時期に何度も見られている。今後も「特異な速度傾向が現れやすい期間」をターゲットにこのような分析をしていこう。