【スピード速報】はhttp://speed.rbbtoday.com/の1週間分の計測データをもとに各種の統計データを速報でお伝えする。このサイトはIXに計測専用サーバを置き、月間計測数は40万を超え、統計データとしても十分な精度と信頼性を持っている。 今回は7月19日(土)から21日(月)の海の日三連休とその直前のスピード傾向をお伝えする。【スピード速報】ではこれまで年末年始、ゴールデンウィーク、お盆前後を「特異な速度傾向が現れやすい期間」として注目してきたが、今年は「海の日」による三連休を夏休みの前倒し期間として統計対象に加えることとする。7月15日(火)〜21日の全測定データを無条件に用いて、2時間を単位とする時間帯ごとの平均ダウンロード速度(ダウン速度)と平均アップロード速度(アップ速度)を算出し、グラフ化した。 見ての通り、特徴的なのは三連休突入直前のアップ速度と、三連休中日のダウン速度である。アップ速度は情報発信速度であるため、一般に未明に速く、ビジネスアワーである日中から夜にかけてが遅いという傾向が見られてきた。そして今回は三連休突入直前の情報発信が集中したのか、18日金曜日の20時頃に15.7Mbpsという極端な速度低下が見られた。この速度はこの期間の最速である21日未明の31.7Mbpsの半分以下であり、単純計算で言えば同じ大きさのアップロードにかかる時間が倍以上かかることになる。 これに対して、ダウンロード速度はピークも谷もそれほど極端ではない。数Mbpsの差はあるが、ほぼ毎日の未明にピークがあり、連休前から連休初日まで似たような傾向が続いていた。ところが、連休中日の20日(日)に入ると「!」で示したとおりピークが低く谷が浅い特異な状況になる。これは過去の「特異な速度傾向が現れやすい期間」に見られてきた「上下動がほとんど無い時間帯の出現」という現象の一種と思われる。なお、この状況は中日のみであり、連休最終日の21日(月)には元に戻っている。しかも、アップ速度にはこのような状況は見られない。 また、アップ速度、ダウン速度それぞれの最速時間帯と最遅時間帯はどちらも同じ日になっていない。このことからも、この時期におけるアップ速度とダウン速度の傾向は、あまり連動しておらず、それぞれに特徴のある性格を見せていることがわかる。過去の「特異な速度傾向が現れやすい期間」ではある程度の連動性が見られたが、今後はこの連動性が薄い傾向に進むのか、それともこの三連休だけの特異な傾向なのか。次のこのパターンの統計はお盆前後を予定している。ご期待のほどを。