ウィルコムは6日、広島市立大学と広島大学が進める「ICTコスモポリス広島プロジェクト」において、実験中のデジタルサイネージのネット接続回線に「WILLCOM CORE XGP」が使用されていることを公表した。 「ICTコスモポリス広島プロジェクト」は、広島市において2008年6月より進められている、総務省戦略的情報通信研究開発推進制度(SCOPE)の研究開発課題「モビリティ技術を活用した国際都市ホスピタリティ向上に関する研究開発」の実施プロジェクトとなる。このプロジェクトでは、ICカード(Felicaカード)を電子クーポンとして使用する機能をもつデジタルサイネージシステムが開発されており、11月から広島市内2か所にデジタルサイネージボードを設置した実証実験もスタートしている。ウィルコムの「WILLCOM CORE XGP」が、このうちの1か所において用いられているという。XGP規格は、上下最大20Mbpsの通信速度を実現し、デジタルサイネージなど双方向での高画質の動画データ通信が必要となるシステムやソリューションへの活用が期待されている。 また同社では、あわせて「ICTコスモポリス広島プロジェクト」のスタッフを対象として、約30台の「WILLCOM CORE XGP」対応データ端末を貸与し、広島市中心部に構築している対応エリアでのコミュニケーション活用に寄与しているという。