NECは宇宙航空開発機構(JAXA)と共同研究によりヘリコプター運航支援用赤外線カメラ(IRV-3200H)を開発した。その製品展示とデモ映像を「C&Cユーザーフォーラム & iEXPO 2009」の会場で行っていた。 赤外線カメラによるヘリの夜間飛行など、映画や軍用ヘリでは当たり前のように思えるが、高解像度でありながら冷却装置が必要なくコンパクトであることが、これまでの製品との違いだそうだ。また、通常このような赤外線カメラは外国製が多いが、NECのこの製品は純国産であり煩雑な輸入手続きが不要で、メンテナンスも楽になるという。 FAAの機器認定の関係もあり、現在このカメラを搭載したヘリは1機しか存在しないそうだが、JAXAでは、有効性の検証をさらに進め、医療ヘリ、災害救助その他への応用についての研究をしていくという。