ジュニパーネットワークスは9日、同社のコアルーター「T1600」向けに、業界で初めて100ギガビット・イーサネット(100GE)に対応したPIC(インターフェイス・カード)を発表した。 動画、高度なワイヤレス・サービス、クラウド・コンピューティングなどによりネットワーク・トラフィックが急増しているが、このPICは次世代スケールのコアネットワークに対応する製品となる。「T1600」は現在、唯一100ギガビット/秒のスロットごと容量を持つ、もっともエネルギー効率の高いコアルーターとなっており、「ジュニパー・コントロール・システム(JCS)1200」により、転送と制御プレーンリソースの独立拡張、ハードウェアをベースとしたコアルーターの仮想化にも対応する。 T1600と100GE PICの組合せにより、LTE、SaaS(ソフトウェア・アズ・ア・サービス)、NaaS(ネットワーク・アズ・ア・サービス)などの次世代サービスがサポート可能と見られており、有線/無線サービスプロバイダ、クラウド事業者、データセンター事業者などは、同社の100GE PICにより、リソース統合、効率向上、コスト削減などを実現できる見込みだ。 なおジュニパーネットワークスは、6月10日〜12日開催の「Interop Tokyo 2009」の同社ブース(5L27)で今回発表した100GE_PICを展示する予定。また、同製品は2009年末までに顧客のテストネットワークに展開される予定だ。