米アップルは8日(現地時間)、Mac OS X Leopardのアップグレード版としてMac OS X Snow Leopardを発表した。9月より同社オンラインショップ「Apple Store(アップルストア)」、アップル直営店、アップル製品取扱販売店で販売する。アップグレード価格は29ドルを予定。日本における販売価格は後日発表される。
Snow Leopardは、Mac OS Xの1,000以上のプロジェクトの90%を改良。Finderの反応を高め、Mailがメッセージをロードするスピードを85%高速化、検索速度を最大90%アップし、Time Machineの最初のバックアップが最大50%速くなったという。
Mac OS X Mail、Address Book、iCalにMicrosoft Exchange Server 2007のサポートを組み込んでおり、これらのアプリケーションを使って電子メールの送受信、招待状の作成や返答、グローバルアドレスリストを使ったコンタクト先の検索や管理を行える。Exchangeの情報はSnow Leopardの中でシームレスに使うことができるため、Spotlightの高速検索やQuick Lookプレビューなど、Mac OS X固有の機能を利用することができるという。
なお予定価格は、一家5人までが使えるSnow Leopard Family Packは49ドル。IntelベースのMacを使うTigerユーザの場合は、Mac OS X Snow Leopard、iLife'09、iWork'09を含むMac Box Setが169ドル、Family Packが229ドルで用意されている。
Mac OS X Snow Leopard Up-To-Dateアップグレードパッケージは、6月8日以降のLeopard搭載モデルのノート/デスクトップ用Macを12月26日までの間に購入の場合、送料込みの9.95ドルで提供。Up-To-Dateアップグレードは、購入から90日(ただし12月26日を過ぎる場合は12月26日)までの申し込みを必要とする。
また、Mac OS XとWindows向けに、webブラウザ「Safari 4(サファリフォー)」を同社サイトにて無料ダウンロードを開始したと発表。2009年2月にベータ版を公開したが、大きな特徴は、IE 8の約8倍、Firefox 3の4倍以上のスピードでJavaScriptを実行できるNitroエンジンを搭載していること。また、Top Sites、Full History Search、Cover Flowといった機能を備え、HTML 5やCSS Effectsといった最新のweb標準に対応したことで、ブラウジングをより簡単に楽しめるものにするという。
《加藤》