アップルは4日、コンシューマーモデルの液晶一体型PC「iMac」の新モデルに関する製品説明会を都内で開催した。 iMacは、昨年4月にバージョンアップして以来のモデルチェンジとなった。今回は24型ディスプレイ3モデル、20型ディスプレイ1モデルを用意。ラインアップからも分かる通り、同社では24型ディスプレイをトレンドの主流と捉え、力を入れて販売していく方針だ。 今回のモデルチェンジにおいて、大きな特徴のひとつが価格だ。24型の最小構成モデルが158,800円、中位モデルが198,800円、上位モデルが244,800円と24型液晶ディスプレイを搭載する他社の液晶一体型PCと比較しても、リーズナブルな設定となっている。なお、20型モデルの価格は128,800円。鯉田氏は、「24型を普及帯の価格に下げることができた。」と自信を持って話した。 性能面における最大の特徴が写真やビデオなどの編集をおこなう上で重要となるグラフィック機能の強化。最小構成モデルにはNVIDIA GeForce 9400Mを採用し、従来モデルの約2.3倍のパフォーマンスを発揮。上位モデルには32個の演算コアを採用するGeForce GT 120を搭載。最小構成モデルとベンチマークを比較すると2.6倍の性能を発揮する。さらに、オプションとしてNVIDIA GeForce GT130、ATI Radeon HD 4850などコンシューマーレベルでは最高峰クラスも用意している。 HDDは24型上位モデルが1TB、そのほかのモデルが640GB(7200rpm)、20型が320GB(7200rpm)。メモリは従来モデルの2倍となっており、24型が4GB(1066MHz、GDDR3)、20型が2GB(1066MHz、GDDR3)。複数のアプリケーションや、バーチャルなOS環境の動作も余裕を持っておこなえる。さらに、オプションとして最大8GBまで搭載可能だ。 インターフェースは、Mini DisplayPortを採用するのが特徴。同社の24型シネマディスプレイと直接繋げることができる。また、アダプタを介し30型シネマディスプレイとの接続も可能。 キーボードはノートPCの普及に伴い、ノートPCを使ってる感覚で使用できる10キーを省いたコンパクトタイプになっている。USBポートは左右各1個装備する。 同社では、液晶ディプレイ一体型をオールインデスクトップPCと呼ぶ。「買ってすぐ使えて楽しめる。なおかつ使いやすい。」という定義だ。同製品をオールインワンデスクトップの標準モデルとして位置づけしている。 24型としては確かに魅力的な価格にユーザーがどう反応するのかも楽しみなところだ。