今回、国立情報学研究所が研究開発したNAREGIミドルウェアを活用し、これらのベクトル型コンピュータを高速ネットワークで密に連携させ、仮想的に1つの巨大なコンピュータと見做すことで、大規模並列シミュレーションなどを、効率的に実行することを可能とした。実証実験では、あらたにSX-9のローカルスケジューラ(NQS)と高い親和性を持たせた“GridVM for SX Vector Computer”を開発し、ジョブ管理機能、情報プロバイダ機能、資源利用量制限機能を強化。共有メモリおよび分散メモリ用の並列プログラミングライブラリを用いて、並列化された電磁界分布シミュレーション用のプログラムを、東北大学と大阪大学のSX-9上を接続して実行させた。