「富士通フォーラム2009」では、セキュリティが手薄な紙文書を暗号化し、スキャナや携帯電話で簡単に解読できるようにするシステムのデモが行われている。このシステムは、印刷物の任意の部分を暗号化することにより、紙やFAXからの情報漏洩を防ぐとともに、スキャナや携帯電話を利用して簡単に解読できる利便性を実現する。 暗号化は、PC上で該当箇所を範囲指定し、右クリックで「暗号化」を選択するだけ。完成した文書をプリントアウトすることによって、そのままFAX送信したり、社外に持ち出してもセキュリティを確保できる紙文書を作成することができる。また、入力作業の外部委託なども可能になるため、人件費削減も期待できる。 暗号化された紙文書の復号は、PCもしくは携帯電話で行う。PCの場合はスキャナでスキャンし、複合化プログラムを利用。携帯電話の場合は、カメラで暗号部分を撮影し、アプリを使って復号することになる。特に特許出願中の携帯電話を使った復号は一瞬で行われるため、まるでルーペを使って見ているような感覚だ。なお、復号エンジンはスキャナ自体に実装することも検討しているということであるが、実現すればさらに手軽に利用できそうだ。 想定される利用シーンとしては、見積書・発注所など社外秘文書の持ち運び、販売業や医療・教育機関などの個人情報が記載された顧客リスト、金融機関の帳票管理など。また、印鑑証明のような公的文書の改ざん検知や、カードの本人確認などに利用することも可能だ。さらに、アドレス帳内の個人情報を暗号化するといった、個人ユースも想定されているという。
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