NTTドコモは8日、ASPサービス「いっせい同報サービス(仮称)」の開発を開始したことを発表した。 「いっせい同報サービス(仮称)」は、従来のグループ通話サービスでは実現できなかった広域、多拠点間における迅速な情報共有を、音声、FAX、メールの複数の手段により可能にするもの。最大200ユーザ(予定)が参加可能な携帯電話を利用したグループ通話により、広範囲に分散した拠点への業務連絡手段にもなるため、「プッシュトークプラス」の代替としても利用可能だという。さらに、FOMAとあわせてワイドスター(衛星電話)を同報メンバーに加えることにより、より確実な緊急連絡の手段としても活用可能。 「いっせい同報サービス(仮称)」はドコモが同報通信に必要なプラットフォームを構築し、音声、FAX、メールのいっせい同報を統合的に利用可能なサービスをASP型で提供する。これにより、官公庁や自治体、法人側で専用システムを構築する必要なく、導入期間の短縮、初期費用・運用コストの削減を図ることができる。 防災用途など緊急時の通信手段の確保を検討している官公庁や自治体、また、日常業務においてグループ通話などの同報機能を必要とされる法人が対象。2010年4月からの提供を目指す。なお同日NTTドコモは「プッシュトーク」を2010年9月30日に終了すると発表しており、法人顧客に対するその代替と見られる。
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