日本ヒューレット・パッカードは9日、x86サーバ「HP ProLiant(プロライアント)」の新世代機となる「Generation 6」11シリーズの販売を開始した。5月中旬より順次出荷を開始する。同時にシステム移行を支援する7つのサービスも発表された。 今回発表された「HP ProLiantサーバG6」は、最新のインテルXeonプロセッサー5500番台(開発コード名:Nehalem)を始めとする最先端テクノロジーを採用、高速なDDR3メモリ、I/Oに従来の2倍の最大転送速度をもたらすPCI Express Generation 2を実装し、大幅なパフォーマンス向上と消費電力の低減を実現した。SAP SD(Tier 2)ベンチマークでは、同社旧機種と比較して約2倍のパフォーマンスを達成したという、また幅広いモデルで2009年9月発表予定の2.5インチSSDに対応し、高速なブート・リブート環境を実現可能とする予定だ。また幅広いモデルにおいてパワーサプライを共通化することで、パワーサプライの開発点数の絞込みを行い、AC-DC変換効率92%のパワーサプライ(80Plus Gold準拠)をすべてのモデルで採用して、省電力化を実現した。11シリーズは、DLライン(ラックマウント型サーバー)5種、MLライン(タワー型サーバー)3種、BLライン(ブレード型サーバー)3種から構成される。 とくにエントリーモデル「HP ProLiant ML/DL100シリーズ」では運用管理機能を大幅に強化。新世代機では、導入を簡単にするEasy Set-up CDやSmartStart Scripting Tool Kitなどを提供する他、Insight ManagementAgent(IMA)に対応し、システムマネジメントホームページからサーバ稼働状況の監視が可能になった。またLights-Out 100iを標準搭載し、追加ライセンスを購入することで遠隔地からのコンソール操作を可能にするVirtual KVM機能が使用可能だ。HP ProLiantサーバ内蔵の管理機能は「HP ProLiant Onboard Administrator」というあらたなブランドで提供。Integrated Lights-Out 2(iLO2)やLights-Out 100iを中核とした遠隔操作や、サーバ稼働状況の監視、電力・温度監視機能を提供する。 なお「HP ProLiantサーバG6」の発売にともない、専門の技術者がシステム移行にともなうリスクを精査するサービスと導入時の移行作業を代行するサービスとして、実機デモによる疑似環境を活用し、移行時のリスクと具体的な移行ステップについて検討する「オリエンテーションサービス」、ハードウェア構成、OS・ソフトウェア構成、データ容量といった既存システムの状況を調査し、既存システムから新しいシステムへの移行時のリスクと移行時間をアセスメントする「アセスメントサービス」、耐荷重、電源、空調といったデータセンターファシリティに関して評価をし、ファシリティ全般に関するアドバイスを行う「ファシリティアセスメントサービス」などが追加された。<「HP ProLiantサーバG6シリーズ」>(税込)HP ProLiant ML150 Generation 6 110,250円〜 5月下旬HP ProLiant ML350 Generation 6 201,600円〜 5月中旬HP ProLiant ML370/DL370 Generation 6 324,450円〜 5月中旬HP ProLiant DL160 Generation 6 195,300円〜 5月中旬HP ProLiant DL180 Generation 6 282,450円〜 5月中旬HP ProLiant DL360 Generation 6 267,750円〜 5月中旬HP ProLiant DL380 Generation 6 282,450円〜 5月中旬HP ProLiant BL280c Generation 6 近日公開予定 近日公開予定HP ProLiant BL460c Generation 6 276,150円〜 5月中旬HP ProLiant BL490c Generation 6 370,650円〜 5月中旬