「HP Z Workstationシリーズ」は、メモリコントローラーを内蔵する新世代のクアッドコアプロセッサー「インテルXeon 5500番台(Z800/Z600)、3500番台(Z400)」を搭載するワークステーションの新ブランドとなる。外装デザインには、サイドパネルにヘアライン仕上げのアルミ製一枚板を使用するなど、従来にはない、質感の高い仕上げが特長となる。なお、これらの新しいデザインは、自動車・工業デザインの「BMW Group DesignworksUSA」との協調により実現した。内部構造をモジュラー化とケーブルレス化によって一新することで、エアフローとメンテナンス性を向上させた。「Z800」の筐体内部は、電源ユニット、プロセッサー+メモリ、HDD+拡張カードの収納スペースを、密閉性の高いカバーによって分断したモジュラーデザインを採用。この構造により、各パーツは他パーツの熱の影響を受けない効率的な冷却が可能となり、冷却ファンの騒音を大幅に低減した。「Z800」と「Z600」の電源ユニット、HDD、メモリファンは差し込むだけで簡単に装着できるダイレクトコネクトを採用し、拡張カードや光学ドライブもドライバーなどの工具なしで着脱可能。フロントパネルには筐体内部に風を送り込む大口径エアインテークと、USB2.0やオーディオ入出力、IEEE1394などのインターフェイスを備える。「Z800」と「Z600」の筐体上部にはビルトインハンドルを装備し、配置を変更する際に安全な移動が行える。ハンドルを筐体内部に収めたことで従来製品と同様、簡単にラックマウントすることも可能。