今回発表されたHP Mini 1000は、カラーが全体が黒に統一されていて精悍な印象。天板は同社製品の特徴ともいえるHPインプリント仕様になっており、力がぶつかり合って渦を巻く様子を表現した「ZEN-design“uzu”(渦)」を採用。見る角度によって際立ったり、天板と同化して目立たなくなるのは、塗装ではなくてインプリントだから。非常に高級感のあふれるデザインに仕上がっている。
ハードウェアスペックについては、CPUがインテルのAtom N270(1.6GHz)で、メモリーはDDR2の1GB。OSはWindows XP Home Edition SP3。802.11b/gの無線LANやWebカメラを搭載する。CPUはHP 2133が採用していたVIA C7 M ULV(1.6GHz)に比べると大幅に強化されている。処理能力の面ではミニノートに必要な性能が十分にあるといえるだろう。記録媒体は8GBのSSDのみのモデル、16GBのSSDと「HPミニモバイルドライブ」と呼ばれるUSBメモリーを搭載するモデル、そして60GBのHDDを搭載するモデルが用意されている。HPミニモバイルドライブは取り外しも可能だ(OSは外付けストレージとして認識する)。
本体重量は約1.1kg。前モデルのHP 2133に比べて170gほどの軽量化を果たしている。付属するACアダプターもコードを含めて192g(本体は151g)なので、両方をカバンに入れても約1.3kg。やはりACアダプターはいざという時のために常に持ち運びたいので、軽量化されているのは嬉しいポイントだろう。さらに、カタログスペック以上に驚かせてくれるのが25.9mmという本体の薄さだ。これにはバッテリーが大きく関係している。通常は円筒型の電池が内部に入ったリチウムイオンタイプが利用されるが、HP Mini 1000の場合は電解質に液体を使わないリチウムポリマタイプ。これによって形状が薄く仕上げることに成功したという。駆動時間はSSDモデルで約3.5時間、HDDモデルで約3.3時間となっている。
HP Mini 1000の話題はそれだけではない。ニューヨークを活動拠点とし、世界的に知られるファッションデザイナーのヴィヴィアン・タムさんとのコラボレーションモデルが存在するというアナウンスが会見ではあった。そのデザインは鮮烈な赤色を放つ芍薬(しゃくやく)がモチーフ。発売は来年の2月頃を予定しているという。価格は未定。
ヴィヴィアンさんのブランドは国内においても若い女性には圧倒的な知名度を誇り、西洋的なものと東洋的なものが見事に融合したVivienne Tam Editionは、来年ブレイク必至といった印象だ。なお、サティーブ氏はヴィヴィアンさんの起用に関して「パーフェクトチョイスだったと思う」と最高の賛辞を送った。夜にはファッションパーティーも開催されたが、そのもようは別途紹介する。
ヴィヴィアン・タムさんの登場でも度肝を抜いたのだが、さらにスペシャルゲストとして俳優の要潤さんとタレントの椿姫彩菜さんとがステージに登場。要さんがHP Mini 1000を「すごい軽い。コンパクトなのにモニターが大きくて見やすいし、キーボードも従来と同じくらい。デザインもシャープですね」と、椿姫さんがVivienne Tam Editionを「赤いパソコンは初めて見ました。ワクワクするし、芍薬がまたいいですね。私も美しくいなきゃと思いました」と評価した。
《RBB TODAY》