ワコムと岡山情報処理センター(OEC)は13日、大規模歯科医療機関向け電子カルテシステムの拡販を目的とした協業を開始した。 ワコムの液晶ペンタブレットを活用した歯科医療機関向け電子カルテシステム「TDM-NEO/UE」(開発:OEC)をパッケージ化し、全国の大学歯学部付属病院や歯科を備える総合病院などへの導入に向け、ワコムとOECが協力して営業活動を行う。同製品は2007年5月より、日本大学歯学部付属歯科病院において運用されており、これを他の歯科医療機関でも導入できるように汎用性を高めたものとなる。 TDM-NEOでは、液晶ペンタブレットを使用してシェーマ(患者の体の一部を表す線画)に患部状態のイラストを直接書き込んだり、電子ペンでメニューを選択しながら、指示書や紹介状、薬の処方を素早く的確に作成することが可能となっている。現在、同病院では、113台の液晶ペンタブレットが利用されているという。 なおOECは、このシステムを「日本デンタルショー 2008」(11月14日から16日にパシフィコ横浜で開催)に出展するとともに、同病院における運用事例を紹介する予定だ。