OSを起動すると、デスクトップには地デジチューナーを操作するアプリケーション「StationTV for HP」のアイコンが見える。クリックすると24インチの大画面に地デジ放送が表示されるか……と思ったら、まずは放送状況をチェックする設定画面。住んでいる場所の郵便番号などを入力すると、最適な受信状況を自動的に設定してくれる。これに2〜3分程度。無事に終了すると、見事に地デジ放送が表示された。
StationTV for HPは、ピクセラ社のアプリケーション「StationTV」を日本HP用にローカライズした製品だが、ウィンドウ表示している時の画面(コンパクトモード)はWindows Media Playerみたいなイメージ。小さな操作パネルが下のほうに表示されていて、ライブ/タイムシフト再生の切り替えを行ったりできる。「録画残容量」という部分には、実に100時間以上の残容量が表示されていた。これはHDDの空きが800GB以上あるからだが、100時間というのは頼もしい限り。1TBのHDDレコーダーを手に入れたかのような感覚である。
なお、ダブル地デジモデルには専用のリモコンが付属している。視聴をはじめとしたStationTV for HPの操作はすべてリモコンでできるようになっているのだ。正直、24インチもの大きな画面になると、間近でマウス操作なんかするより、数メートル離れてリモコンで操作したい気分になってくる。アプリケーション連動型のリモコンというとレスポンスが遅い印象もあったのだが、これに限って言えばまるっきり家電のテレビと変わらない操作性とレスポンス。テレビやビデオのリモコンを使える人なら、迷うことなく扱えるだろう。パソコンから動かしているとは思えない感覚だった。
さて、パソコンの予約録画といえば、まさか電源を入れっぱなしにしているわけにもいかないだろう。Windows Vistaの場合は完全に電源を落とさないスリープ状態にしておくのだが、その際にStationTV for HPを「待機モード」に入れておかないといけない。アプリケーション自体を完全に終了させてしまうと、録画が有効にならないので注意が必要だ。リモコン操作なら、一番左上の赤いボタンを押すだけでいいのでこちらを有効に活用したいところだ。