日本テキサス・インスツルメンツは28日、Power over Ethernet向けのコントローラ製品の新ラインナップとして、消費電力13WまでのPD(負荷側機器)用コントローラ「TPS23753」を発表した。1,000個受注時の単価(参考価格)は1.45ドル。量産出荷はすでに開始されている。 TPS23753は、IEEE802.3af標準規格に準拠したアプリケーションの要求条件を満たすよう設計されたDC/DCコンバータを内蔵し、IP電話、IPセキュリティ・カメラ、ワイヤレス用アクセスポイント、セキュリティ・カードリーダー、RFIDスキャナ、ならびにその他の各種のPoEアプリケーション向けのシステム設計、および製品の小型化に役立つというもの。フライバック方式をはじめとした絶縁型DC/DCスイッチング・トポロジに最適化され、PoE経由の電源供給を利用できない場合に広範囲のローカル電源を使用して動作可能となっている。12V〜57Vの入力電圧で動作し、通常の12Vのローカル電源の電圧が9.5Vまで低下した場合でも動作できる。また、内蔵DC/DCコンバータは、これらの入力電圧範囲において80%のディーティサイクルの動作、および電流スロープ保証が可能で、12V電源アダプターの出力整流器への負荷を低減する。