ケーブルテレビに関する総合イベント「ケーブルテレビ ショー2008」が東京ビッグサイトにて開催している。16日には、総務省が各地の通信事業者に対して地域WiMAXの免許や予備免許を交付した。この通信事業者にはケーブルテレビも多く含んでおり、展示会ではWiMAXに関する製品が多く見られた。 その中で日本無線は25GHz帯の準ミリ波をバックボーンにしたWiMAXシステムをアピールしている。25GHz帯は無線局の免許がいらない帯域。展示をしている製品「NTG-2500」は、伝送速度は晴天で4kmで64Mbps、10kmで32Mbsp、強い雨(42mm程度)では1.5kmで64Mbps、2.5kmで32Mbps程度のスループットが見込める。 NTG-2500には10BASEまたは100BASEのイーサネットケーブルが接続できるため、WiMAXの基地局にそのままつなげる。地域WiMAXは過疎地での展開が想定されるため、このようにバックボーンの無線化も重要になってくるだろう。 日本無線では、地域系WiMAX向けの基地局「NTF-302」も展示している。無線部や信号処理部、GPSユニットなど基地局に必要な装置をすべて内蔵。出力は5W×2(MIMO)で、理論上は28Mbps、実効スループットは21Mbps程度となっている。