11日、宇宙航空研究開発機構は、4月6日(日本時間)に月周回軌道上の「かぐや」がハイビジョンカメラによる「満地球の出」の動画撮影に成功したと発表した。 月からみえる地球は常にほぼ同じ位置になるため、アポロ計画のような月面探査では、地球が地平線から出入りする「地球の出」「地球の入」は観測することができない。周回軌道を移動している「かぐや」からは、月の地平線を横切る地球を観測することができる。「かぐや」は昨年11月にも「地球の出」「地球の入」を観測し、ハイビジョンカメラによる撮影に成功しているが、このときは地球が少し欠けた状態での撮影だった。 今回の撮影は、「かぐや」のカメラの位置、周回軌道、月、地球、太陽の関係から年に2回しかない貴重なタイミングを捉えたものだそうだ。 なお、昨年11月に撮影した画像データは、DVD品質のレベルJAXAのサイトからダウンロードできるようになっている。