9日、宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、「かぐや」に搭載されたレーザ高度計の測定データによる月全球の高精度地形図を公開した。 レーザ高度計によって測定されるデータは、はこれまでの月探査で探査されていない緯度75度以上の領域を含む月全球の情報で、1994年に行われたクレメンタイン月探査によって作成されたULCN 2005の基準点(27万点以上)を1桁上回る600万点以上を計測するという。今回公開された地形図は、およそ2週間分、112万点以上の観測データを国立天文台が処理し、国土地理院が作成した。 今後調査、測定が進めばさらに精度の高い地形図の作成や、リレー衛星中継器/衛星電波源ミッションから得られる重力場データとあわせて、月の地殻や内部構造を調査することができるという。